就学相談の反省点・やっておきたかったこと【障害児の就学準備】

障害児の就学相談の反省点を体験談で解説する記事のアイキャッチ画像

人生に一度しかない、我が子の小学校への就学相談。
発達障害や知的障害、身体障害など障害のあるお子さんや、就学に向けて気がかりなことがあるお子さんの場合は特に、納得のいく選択をしたいと誰もが強く願うことと思います。

今回は、私が個人的に就学相談で感じたこと「こうしておけば良かったなあ」と個人的に反省していることをまとめてみました。

この記事の反省点まとめ(私が感じた5つのこと)
  • 学校公開・見学は、何度も足を運んでおけばよかった(1回では分からないことが多い)
  • 支援学校希望でも、地域の小学校も見ておけばよかった(副籍・交流学習やその他の機会で関わることがある)
  • 最初の面談で、希望を言い切りすぎないほうがよかった(見学の優先度が下がってしまった)
  • 発達検査は計画的に(検査の間隔・予約調整で時間がかかる)
  • 結局、自分の足で集めた情報が一番だった(経験者の話は地域差がある)

お住まいの地域やご家庭によって事情は様々かと思いますが、ご参考になれば幸いです。

目次

就学相談が終わりました

我が家の息子は、就学相談を経て、無事特別支援学校の小学部に入学しました。
現在、本人自身は至って順調に通学しております。

我が家は支援学校を希望して就学相談を受け、結果にも過程にも満足していますが、経験してみて初めて分かったことや、「こうしておけばよかったなあ」と思うこともあります。

\ 我が家の就学相談の経過は↓以下の記事をご覧ください~ /

学校見学に何度も行っておけばよかった

特別支援学校では、毎年5~6月に、入学希望者や支援者、一般の方向けに学校公開を行うところが多いかと思います。

就学相談に関してよく助言されることのひとつに「学校見学は、年長になる前から行っておくといい」というものがあります。

私も先輩方から聞いていて、息子が年少の年に一度、学校見学会に参加しました。
とはいえ、まだ就学について明確なイメージがあるわけでもない年少の年。

雰囲気は感じ取れたものの、なんとなく「手厚くていいなぁ~」程度の感想を抱いて帰るのみでした。

翌年、年中の年は、園の行事と重なって行けず。
そして就学準備本番の年長の年は、学校見学会の開催自体が中止となってしまいました(想定外!)。

その時の我が家の状況は、以下↓の通りです…。

  • 就学相談開始時点で、自分以外の家族が支援学校のことを全く知らない状態
    家族に支援学校の説明をするところから始めないといけない(面倒)
  • 一度の見学ではポイントを掴めないので、記憶があやふや
    →年中・年長は子どもが大きく伸びる時期でもあるので、聞きたいことが後から出てくる

最終的に、就学相談では個別に支援学校に見学をお願いできたので事なきを得たのですが、見学会が白紙になってから実際に見学がかなうまで、かなり焦りました^^;

支援学校の見学について、私が感じたのは以下のようなことです。

  • 機会があればできるだけ多く足を運ぶ。
    →回数を重ねることで年によって変わること、変わらないことも分かってきます。
    →何が起きるか分からない障害児の幼児期、行けるときに行っておくと吉。
  • 家族も引っ張れれば、なるべく引っ張って行く。
    →感想を共有しておくと就学相談のときに役立ちます。
  • 特に支援学校への就学は考えていなくても、見に行ってみる。
    →支援のヒントが得られ、現在所属している園や、希望先の学校で役に立つことも。
    →見てどう感じるかで、自分が「学校」に何を期待するのかがおぼろげにも見えてきます。

障害児の子育て、特に幼児期は本っ~~当~~に毎日大変で、なかなか支援学校の見学に足が向かないのも本音ですが、支援学校の学校見学にもっと行っておけばよかったと思いました。

地域の小学校の見学をしておけばよかった

我が家の息子は障害の程度が重かったので、正直なところ地域の小学校へ就学する可能性はほぼありませんでした。
ゆえに見学もしませんでした。

が、状況に関係なく、小学校の見学はしておけば良かったと後悔しています。

  • 支援学校就学の場合も、地域の小学校の見学はできれば行っておく。
    →支援学校に就学したあと、地域によっては「副籍制度」「支援籍学習」「交流学習」などの制度により、地域の小学校へ交流に行く場合があります。交流先の学校の様子を見たことがあるのとないのとでは、準備のハードル感がだいぶ違ってきます(現在、我が家は絶賛後悔中。笑)
  • 他の学校、学級も見ておくことで、就学先の志望理由もはっきり自覚できる。
    →「こういう支援を我が子にもしてもらいたい」「これは何か違うな…」など、自分たちが就学先に何を求めるのかが分かってきます。納得できる就学先選択の一助になるかもしれません。
  • 新しい出会いがあるかも。
    →意外にも、ご近所さんに支援級のお子さんがいた。よくバスで乗り合わせるあの子が同じ学区だった。なんてこともあるかもしれません(※我が家の個人的な経験より笑)
    →学校に出入りしている放課後等デイサービスなどの情報も得られるかも。
  • 災害時の避難場所になるかも。
    →地域の小学校が災害時の避難場所になっている場合、もしもの時に備えての下見ができます。お子さんも普段通っていない場所への避難になるので、見ておくと不安が和らぐかも。

ところで、障害の程度がわりあい重めのお子さんの親御さん…
過去に、療育先や園などの見学の時に「なんでこんな重い子がウチに見学に来たの?」といった、お呼びでない雰囲気を感じたことはありませんか?私はあります。泣

こちらが見に行くつもりでも、逆に「見られている」ことは往々にしてあって、そこで嫌な思いをしてしまったりすると、以後見学を申し込むのも気後れしてしまうことがあります。

ですが…
就学を控えた年長の年は、堂々とあちこちを見学できる貴重なチャンスです。どこの現場も忙しく、気軽に見学できる機会が減りつつある現状では、すごく強いカードだと個人的には思います。
「就学相談中なので、色々見て回ってます~」で、ぜひ肩で風切って行かれてみてください。

私も、次のチャンスでは食らいついて行きたいと思います!

最初の面談ではあまり言い切らないほうがよかった

就学相談の面談では、「その時点でどの就学先を希望するか」といったことを聞かれます。

私は最初の面談のとき、「支援学校を99%希望します。残りの1%は支援級です…が、まず無いと思います。」と答えました。
本当は支援学校100%だったところ、あまりに要求を絞ってしまうのもいかがかと思い、若干マイルドな表現にしたつもりだった(!)のですが…。

支援学校希望」ということで、地域の小学校見学の優先順位が下がってしまいました

当市では当時、コロナ対策で見学者を絞っていたそうなので、こればかりは仕方ないですね…。

支援級を見たいです!」と無理を申せば通していただけたかとは思うのですが、状況を考えて当時の私は遠慮してしまいました。
後悔しているのは、前項(「地域の小学校の見学をしておけばよかった」)にある通りです。

市町村によっては、就学相談者は通常級・支援級・支援学校ひと通りすべて見学しなければいけないことになっている所もあります。一方で、我が家が経験したように希望先以外の見学は他の方にお譲りしてねという所もあります。

就学先の希望に関して、教育委員会がどのようなスタンスなのか分からない最初の段階では、どの方向にも転べるように表現のしかたを調整しておけばよかったなと痛感しました。

発達検査は計画的に

就学先を検討するにあたって、発達検査や知能検査を行って判断の材料にしたいと考える方は多いと思います。

就学相談の過程で発達検査を行うかどうかは市町村によりけりで、お子さんの状況にかかわらず全員に実施するところもあれば、ごく限られたケースでしか行われないところもあります。

我が家は、就学相談時に発達検査を希望しましたが、実現しませんでした。

今後の支援の参考にしたかったので、当時の療育先に自費で発達検査をお願いしましたが、一歩出遅れたぶん既に予約が混み合っており、調整するのにとても苦労した記憶があります。

  • 就学相談時に発達検査を希望する場合は、最初に実施されるかどうか確認。
    →ない場合にはそれで良しとするか、他の機関に依頼するかどうかなどの検討をしておかれると良いと思います。
    →市町村で発達検査が可能な場合も、日程調整に難航する場合があります。「検査すると言われたのに、音沙汰なく早1カ月…」なんてこともあるので、日程に余裕をもって相談を進められると安心です。
  • 就学相談時に発達検査を行う場合は、直前の時期の検査を避けておくことも大事。
    →発達検査や知能検査は、頻繁に実施してしまうとお子さんが課題を覚えてしまい、学習効果で正確な判定に支障が出る恐れがあるため、十分な期間を空ける(私は心理士さんから「できれば2年、せめて1年空けるのが望ましい」との説明を受けました)必要があります。
    療育手帳の取得や更新時など、必ず検査を実施しなければならないタイミングもあるので、大まかに「次は〇年後かな~」などと想像しておかれると良いです。

自分の足で集めた情報が一番

私は心配性なタイプで、息子が乳児の頃から先輩方の就学相談エピソードを聞いて回っていました。
が、いざ就学相談を開始してみると、聞いた話と地元の市では事情が違った同じ市町村でも数年前とは変わっていたなどの細かい違いがありました。

就学相談についての記事を書いておいて言うのも何ですが、細かい進め方などの詳細については、結局自ら確認するステップが重要だなと思いました^^;

ただ、ある程度心の準備をした状態で就学相談に臨むことができたので、経験談を聞けたのはとても良かったと思っています。

私の失敗経験もどなたかの反面教師となって、お役に立てましたら幸いです。^^;

最近は、就学活動の先輩の事例やワークシートをまとめた「みんなで就学活動」(issue+design)のようなサイトもあります。情報収集や考えの整理に役立つので、これから就学相談に臨む方はぜひ覗いてみてください~。

おまけ:相談員さんと雑談できてラッキーだった

ひとつ、就学相談で思いがけない収穫だなと思ったのは、就学相談担当の方と雑談ができたことです。

我が子の相談のゴールが見えてきたところで、相談担当の先生方に「ここ(教育委員会)に来られる前のお仕事」について尋ねたところ、過去の特別支援教育の現場でのご経験を話してくださいました。

別の障害種の支援学校や、高等支援学校、大学の教育学部附属の支援学校、小学校の支援級など…
どんなお子さん方が通っていたのか、授業風景はどんなだったのかなど、息子を通してでは知りえない教育現場でのエピソードを伺うことができました。

面談の後のほんの少しの時間、しかも息子に直接役立つ情報では必ずしもないのですが、息子と一緒に人生を歩む上で、視野を広げるのにとても良い経験になったと思います。

まとめ:大変だったけど良い経験だった

就学相談を終えて、もっと上手に立ち回れたな~と後悔する点は多々あります。
就学先が正式に決まるまで、息子を受け入れてくれる場所があるのだろうかと緊張する気持ちも正直強かったです。

ですが、ご縁にも恵まれ、無事就学することができ、結果にも満足しています。

今後も、息子にとって最善の教育の場はどこかということは、考え続けていかなければならない問題です。
今回の就学相談の経験が、もしかしたら未来の私自身にとって役に立つときが来るかもしれません。

そんなわけで、就学相談を通して感じたことを、記憶が薄れないうちに記録させていただきました。
就学相談はスケジュール的にも精神的にも大変なことですが、皆さまにとっても良い経験となりますことを祈っております。

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この記事を書いた人

とりもとのアバター とりもと 元ケアマネ・社会福祉士 / 障害児育児中

高齢者福祉の現場で12年働いた元ケアマネ・社会福祉士。障害のある一人息子の育児中。
息子の育児や療育を通して感じたこと、経験したことを忘れないうちに書き留めておきます。ほか、育児に追われて空白になっていた自分の好きなこと(ハンドメイド)もぼちぼちと。

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