放課後等デイサービスの探し方と我が家の失敗談

障害児育児・療育

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小学校入学にあたり考えたいのが、放課後等デイサービス(放デイ)の利用。
我が家も、小学校入学と同時に放課後等デイサービスの利用を開始できるよう、年長の年に事業所探しを行いました。
その時に利用した情報源や取った行動を、アチャ~な経験談も添えてこの記事に記録します。^^;

とりもと
とりもと

我が家の息子は、
・知的障害を伴う自閉症・聴覚障害あり

・特別支援学校通学予定
といった状況でした。

参考程度に、御覧ください~。

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放課後等デイサービスを利用する目的は?

放課後等デイサービスの利用を検討するとき、どなたも最初に考えるのが
どんな目的で利用したいか?
ということです。

利用する目的や、放デイに何を求めるかといったことが自分の中で曖昧だと、情報に惑わされ、見学をすればするほど混迷が深まるという罠に陥ります(経験あり笑)。

我が家は、小学校入学当初~低学年の当面の放デイの利用目的を、以下のように考えました。(話の筋に関係ないので読み飛ばしてください^^;)

我が家が放課後等デイサービスに求めたいもの

・平日の学校帰りに利用…本人の生活の中心は学校で、デイは基本的にサブの位置づけ
・場所は学校の近く …学校→デイは送迎で移動してほしい。デイ→自宅は自力でお迎えでも構わない
・安心して過ごせる居場所…学校生活でつまづいた時の安全弁としての機能も兼ねる
・学校とは違う人間関係…支援学校だと人間関係が固定しがち
・本人のコミュニケーションの場数を支援下で積み上げる…絵カード、手話、身振り、音声言語など色々
・無理はさせない…小学校低学年の体力を考慮する

ご家庭によって、放課後等デイサービスに求めるものや利用目的はそれぞれだと思います。
また、当然ながら「うちは放デイは当面利用しない」というご家庭もあるでしょう。
体力面への懸念や、集団で過ごす情報量の多さ、負荷などの心配はもっともです(我が家も結構悩みました)。

・通学する学校と自宅との距離
共働きかどうか
きょうだいがいるかどうか
・本人のエネルギーが外へ向かう内へ向かうタイプか
学校での支援が充足しているか補足したいか
・体力を温存したいか発散したいか
等々…

色々な点を総合的に考えて、どのご家庭も検討を進められることと思います。

検討された目的にかなう放デイが見つかるとベストですが、今の世の中個人で選べる環境にも残念ながら限界があるので、地域によってはベターを探ることになるかもしれません。

少しでも多くの選択肢から選べるように、情報を効率良く集められたら良いなと思います。

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放課後等デイサービスはどうやって探す?児発との違いはある?

放課後等デイサービスを探すにあたって、幼児期の「児童発達支援(児発)」と比較して留意しておきたい点がいくつかあります。

放課後等デイサービスは空き状況を考慮して探す

放課後等デイサービスを探すときに考慮したいのが空き状況(定員)についてです。

幼児期の児童発達支援は、当然ながら年長で卒業するので、在籍児の年齢がまんべんなく分布していれば毎年春に定員に空きが出ることになります。
しかし、放課後等デイサービスは対象年齢が18歳までとなっているため、埋まるとほぼ空かないことが多い傾向です

※ただし、事業所ごとに大まかに利用対象児童を絞っている所もあります(例:小学校低学年まで、小学生まで、または個別に提供内容とのマッチ具合を評価して…等)。
そういった所はお子さんが目標を無事達成したら卒業=次の機関へ繋ぐ体制を取っていたりするので、定期的に空きが生じることもあります

他、利用定員にギリギリ滑り込めたとしても、

・慣れてきて利用曜日を増やしたいと思っても、すでに埋まっていて、通院など他の予定との兼ね合いが難しくなる
・利用自体はできても、送迎車の配車が一杯になっており学校に迎えに来てもらえない(親の自主送迎や、一旦帰宅しての送迎になるなど)
・既に通っているお子さん達の特性、相性との兼ね合いで利用が厳しかったりすることもある。

といった状況が生じることもあります。
基本的には、

・問い合わせた時点で埋まっている放デイは「次!」と切り替える
事業所の方針によっては空きが生じることもあるので、待機しつつ他を探してみるのもアリ
・空き状況に全体的に余裕のある放デイの方が、後々利用スタイルを柔軟に変更しやすい

といったあたりを念頭に置かれると良いかと思います。

放課後等デイサービスは本人との相性がより重要に

放課後等デイサービスは、幼児期の児童発達支援より事業所の数としては多いですが([e-Stat|政府統計の総合窓口]参照)、利用する方の個人的な体感としては、それほど選択の幅が増えた印象はありません

利用するお子さんの状態や発達の幅が幼児期と比べてさらに広がり、事業所ごとのカラーの差が大きくなるからかなと思います。

実際に見学に行ってみると、

・重度のお子さんが多い所、支援級のお子さんが多い所、通常級だけれど支援が必要なお子さんが多い所
・活発な子が多い所、静かな子が多い所
・集団プログラムが中心の所、個別取り出し療育がある所、各人が思い思いに過ごす所
・活動内容が運動、アート、学習、料理など特色がある所

などなど、本当に様々でした。

中には、見学で中に入って一歩目で「あっ、ウチの子には違う…」場違い感を察してしまって、気まずくなったこともあります。^^;
数年前に児発を探したときには、息子も周りのお子さん達も幼かったので、あまり気にしなかった部分かもしれません…。

利用する側のニーズの幅が広くなった分、選んだ事業所とのマッチング・相性の影響がとても大きいです。
見学して、自分の目で確かめることがさらに重要になると思いました。

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放課後等デイサービスの情報の集め方

さて、前置きが長くなりましたが^^;
放課後等デイサービスの情報を集めるにあたって、実際に我が家が取った方法を下記に記します。

自治体窓口でリストをもらう

私は、まず学校と自宅の近隣の複数の自治体から情報を取得しました。
障害児の通所支援を管轄する課(「障害福祉課」「障害支援課」「保健福祉課」など)で放課後等デイサービスの事業所のリストがあればもらっておきます。
窓口のチラシ置き場にパンフレットなど置いてあれば、そちらも頂戴して…。

ただ、複数の役所を一人で回るのは、意外と大変です。
今は自治体(都道府県または政令指定都市)のホームページで、指定事業一覧リストを閲覧できる所も多く、窓口に出向かずに済む場合もありますので、出掛ける前にチェックされると良いです。

インターネットで探す

1.施設検索サービスで探す
放課後等デイサービスの情報を集めた検索サービスで探すのは、手っ取り早い方法の一つです。
私が利用したのは、以下の2つです。

WAMネット「障害福祉サービス等情報検索」
放課後等デイサービスだけでなく、あらゆる福祉サービスの情報が集まっています。
人員の配置状況や併設サービスなどの詳しい情報もあります。

とりもと
とりもと

息子が大きくなる今後も、お世話になりそうです。

LITALICO発達ナビ 施設情報
受け入れしている障害種、年齢、送迎の有無など、詳細な条件を入力して絞り込み検索することができます。事業所によっては、利用者の口コミや、療育内容の詳細なレポートが見られる所も。
個人的には、お部屋の環境を写真で見られるのが良かったです。

とりもと
とりもと

見学に行く前にある程度のことが分かるのは有難い…!

検索サービス利用の注意点としては…
専門職の配置ありと書いてあっても実際見に行ってみると「アレレ」な状況だったり、「〇〇障害受け入れ有り」と書いてあっても実際は厳しかったり・・・
ホームページでの情報と同様、あくまで見学に臨む際の事前情報取得の手段として考慮しておく必要があります。

2.Googleなどの検索エンジンで探す
「自治体名 放課後等デイサービス」「自治体名 通所支援施設」などで検索します。
前項の通り、自治体のホームページから情報リストが閲覧できたり、放課後等デイサービス事業者が自前のホームページを開設している場合は、直接情報を得ることができたりします。

ただひとつ、注意点が・・・

とりもと
とりもと

ホームページがあまりに綺麗すぎたり説得力のあるところは、

「広報面含め運営内容がしっかりしている事業所」

逆に「ネット”だけ”強い事業所」

両面ありますので、見学や相談で見極める必要があります・・・。

相談支援員さんに尋ねる

お子さんが計画相談を利用されている場合は、担当の相談支援専門員さんに尋ねると生きた情報が得られます。
私も、支援員さんにどんな放課後等デイサービスを利用したいかを伝え、息子に合いそうな放デイと、把握されている限りの空き情報を教えてもらいました。

自分の足で回る

最後にとても原始的な方法ですが、侮れないのが「自分で見て回る」です。^^;
入学予定の学校の周りや、家~学校の間の主要道路を走っている車をガン見して放デイの送迎車を探したり、用事で移動するついでに、意外なところに新規オープンしているのを見つけたり。

とはいえ障害のある子どもを抱えて自由に外出がかなう状況でもないので、わざわざ探しに出掛けるというよりは、普段の生活で目につくように少し意識するといった程度です。

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放課後等デイを探すときの着眼ポイント

放課後等デイサービスの情報を集めるときに、私が気をつけたポイントが以下です。

新設の放課後等デイサービスを探す

基本的に、どこも提供内容が良ければ、利用しているお子さんを通じてどんどん口コミで埋まっていきます
提供内容を利用前に見極める必要はありますが、我が家は全体的に空き状況の少ない地域だったため、新規に開設して間もない所、開設予定の所を中心に探しました。

1.自治体の事業者情報
我が家の居住地の自治体は、ホームページに事業所一覧を掲載し毎月更新していたので、月初めにチェックして新規の開設を探しました。

2.求人情報
新規の開設情報は自治体のサイトにも載りますが、それより前の開設準備の段階で、求人情報に先駆けて載ることもあります(「〇月オープン予定」など)。 

特にPT、OT、ST、保育士・・・など専門職の求人サイトでは、その求人情報から療育の提供内容も推察できることもあります。

作業療法に力を入れていそうだ・・・とか、逆にあまりに提示している給与が少なくて運営体制が心配になる・・・などですね。^^;

また、地元の求人フリーペーパー求人広告も意外と侮れないです。
インターネットであまり情報発信していない放デイは、こうしたローカルの媒体のみに情報を載せていることもあります。

既に目当ての学校に来ている放デイを探す

息子は知的に中度~重度(音声発語なし)で重複障害と、受け入れてもらえそうな事業所がなかなかに絞られる状況でしたので、見込みのありそうな所をピンポイントで探す必要がありました。

特別支援学校に既に送迎に来ている放デイであれば、知的に重い子や発語なしの子の接点も多く、我が子の受け入れも可能性があると考えました。
また、特別支援学校の近隣に開設した放デイは、そもそもが支援学校の児童の利用を想定しており、見学の際の息子に対する反応も、他のエリアより良かったです。

それから空き状況の観点においても、既に送迎で配車している学校の子であれば、新たに配車ルートを作る必要がないためOKが出やすいという期待もあります。

こうした情報は口コミで得るのが一番手っ取り早いですが、知り合いが少なかったり、なかなかピンポイントで尋ねるのも難しかったりしたので・・・

私がどうしたかというと、支援学校の下校時刻を張りました。(汗)

我が家は、支援学校入学前に何度か教育相談に通っていたので、その時間を14時半前後に設定してもらい、行き帰りの時間に学校に出入りする放課後等デイサービスの送迎車を観察していました(あくまで、不審にならない程度に・・・!汗

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我が家のトホホな経験談・失敗談

ここまで、情報集めについて記してきた内容は、私が経験した数々の失敗からまとめたものです。^^;

放デイの見学に10カ所近く回って、選ばなかった所も含めほとんどの放デイでは息子のことを熱心に聞いてくださり、良くしていただいたのですが、中には上手く行かないこともありました。
何の役にも立ちませんが(笑)、供養代わりにここに置いておきます。

ケース1:自動昇格をもくろんでいたのに失敗

我が家は、幼児期のあいだ、放課後等デイサービス併設の児童発達支援を利用していました。
小学校に上がった後もそのまま放デイに移って利用継続できる…と、わざわざ支援学校の送迎圏内で併設の所を選んだのです。

これで就学後も大丈夫と油断していましたが、年長になって、なんと放デイの方は送迎の利用枠がいっぱいで平日は利用できないとのお達し…
慌てて学校に送迎に来てくれる放デイを探すことになりました。

前々からあんまり打算的に動いても良くないよという一例です。笑

ケース2:急に空きがなくなった

相談支援員さんから、「利用児さんがまだ少ないそうですよ」と聞いて問い合わせた、ある放課後等デイサービス。
電話で見学の予約をした時にも「空きあります!」とノリノリの返事でした。

しかし、いざ見学に行き息子の姿を一目見たら、応対されたスタッフさんの表情が変わり…。
我が家が希望していた曜日だけ、急に満員になりました。笑

曰く、「今利用されてるお子さん達で希望が埋まって、数ヶ月待ちの状況で…」とのこと。

「他の曜日でもいいです」と返してみるも、「いや、それも今月中に埋まる見込みで…」と苦しい空気。受け入れが厳しいという判断なのは明らかでした。

知的に重いから?多動だから?音声指示が入らないから?などなど、理由を聞き出すこともできたと思いますが・・・。
聞いた所でどうにかなるものでもないので、心も折れてしまいそのまま終わりにしました。

とりもと
とりもと

電話で問い合わせをした時にあまりにウェルカムな様子だったので、つい喜んで見学の申し込みをしてしまったのですが
電話の時点で息子の障害についてもっと詳しく説明しておけば良かった…と反省です。

ケース3:知的障害NGだった!

事前情報で、発達障害・知的障害対応とあった放課後等デイサービス。
空き状況が心配でしたが、電話で問い合わせしてみました。

管理者の方が電話に出られ、空き状況はOK、学校への送迎もOKとのこと。
見学に話が進んだのですが、知的障害があることを告げると、なんと「え~?」との返事…。え~!?

聞くと、通っているのは地域の通常級や支援級の子が中心で「支援学校の子も数人いるけれど、めったに来ないんですよね~。普通学校の子は宿題も多いですし。」とのこと。

「まあ、一度ご本人を見せてください」と言われ、もう心は折れかけていましたが笑、頑張って見学に行ってみました。
現場にいた先生方は皆息子に優しく上手に接してくださって、そのおかげか息子も意外と(!)リラックスして過ごしてはいたのですが…。

結局ここでも、管理者の方に「片付けができないとね」「文字は読めないんですか」などと次々言われてしまい、こちらも利用は希望せず終了しました。

事前情報において、対応している障害種に知的障害とあっても、程度の問題もあり、必ずしも快く受け入れてもらえるとは限らないと思い知った出来事でした。

もちろん、放デイ側・保護者側ともに、対面するまで分からないことも多いので、ある程度当たって砕けるしかないのも事実なのですが…。

他の放デイを見学した時にも、同様に息子には難しそうな所はあったのですが、
「息子さんは、□□のような環境だと、××なんですね」
「うちの提供内容だと、息子さんは疲れてしまう(or物足りない)かもしれませんね」
「息子さんには、もしかしたら●●な所の方が合っているかもしれませんね」
などなど、親を次の視点に導いてくれるような言い方をされることがほとんどでした。

とりもと
とりもと

「合わなかった」という事実は同じでも、親のダメージは段違いです。笑

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情報を集めたらぜひ見学へ

今は色々な手段で情報を集められる便利な世の中になりましたが、どんなに良い条件や設備の所でも、結局は現場の人次第というのは変わりません。

利用に至らなかった放デイでも、支援の内容を見せてもらって私自身の勉強になったこともありました。
また、行ってみて初めてわかることもあります。特に問題がなさそうでも、「あれっ?」と違和感を感じる保護者の勘も侮れません。笑

見学は神経を使うので疲れますが、情報を集めたら無理のない範囲で、ぜひ足を運んでみてください。
そして合わないところはサッパリ忘れて、次へ!!

良いご縁がありますように!

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